開催報告 「BioJapan2016」への出展
愛媛大学で開発された「コムギ無細胞タンパク質合成技術」を基盤とする研究成果を国内外の医療・健康分野等の企業に広く紹介し、愛媛大学とのマッチングを促進させるため、バイオビジネスにおけるアジア最大級のパートナーリングイベントである「BioJapan 2016」に出展しました。展示ブースには、製薬企業をはじめとした150名あまりの方々にご来場いただき、愛媛大学発の技術にふれていただくことができました。また、出展者プレゼンテーションでは愛媛大学プロテオサイエンスセンター竹田浩之准教授が、「愛媛の無細胞技術がタンパク質・創薬研究を加速する」と題して講演し、聴講者は熱心に耳を傾けていました。今年も、マッチングシステムを活用し、8社と個別面談を行い、技術紹介や協業の可能性について話し合う機会を得ました。この成果は、BioJapanでも取り上げられ、「パートナリング成果事例」としてホームページに掲載されています。
開催報告 膜タンパク質合成講習会
企業研究者を対象とした本講習会は、プロテイン・アイランド・松山の産業界向け取り組みとして実施されました。2015年同様に、膜タンパク質合成講習会を本年も開催し、大変ご好評いただきました。県内外の17団体から合計21名もの企業研究者を中心としたご参加がありました。実習や講義、施設見学などを通して、愛媛大学で開発された本技術をしっかりと体験いただきました。また愛媛県内の企業の視察も実施し、異業種交流の機会を設けました。今後、参加団体において無細胞技術が薬剤開発へ活用されることが期待されます。
開催報告 公開講演会
愛媛大学プロテオサイエンスセンターで進められている創薬研究の出口として、製薬企業との相互連携が欠かせません。今回の公開講演会では、「新しい産学官連携のカタチ オープンイノベーション」と題して、現役の企業担当者をお招きし、製薬業界における産学官連携の現状を、実例を交えながらご紹介いただ来ました。また、質疑応答の時間を長く取り、参加者全員でその問題点や解決方法について、取り深く考える場となりました。膜タンパク質合成講習会の参加者を含め、愛媛県、松山市などの行政機関、愛媛大学、松山大学などのアカデミア、また愛媛県内企業などの産業界も含め、多くの方に参加いただきました。
BioJapan2016への出展
パネル展示
【開催日】
平成28年10月12日(水)~10月14日(金)
【会場】
パシフィコ横浜 小間番号:B-59
【出展内容】
・愛媛大学にて開発したコムギ無細胞タンパク質合成技術に関する取組み・成果
・愛媛大学発ベンチャー企業である株式会社セルフリーサイエンスの事業内容
出展者プレゼンテーション
【開催日】
平成28年10月13日(木) 11:05~11:35
【会場】
パシフィコ横浜 展示ホール1階 セミナーA会場
【講演者】
愛媛大学プロテオサイエンスセンター 准教授 竹田 浩之
【演題】
「愛媛の無細胞技術がタンパク質・創薬研究を加速する」
【講演内容】
愛媛大発の技術であるコムギ無細胞タンパク質合成系は、生物種を問わず、様々な種類のタンパク質の生産に適している。今日では、GPCRなどの膜タンパク質やタンパク質複合体などの、高難度タンパク質の合成が可能である。とりわけ膜タンパク質については、汎用的な大量合成法が確立できており、抗膜タンパク質抗体作製などに、非常に有効である。
また、最近我々は、無細胞系で合成したタンパク質を、高密度アレイ化したプロテインアレイの開発を進めている。これまでに数十種から、最大2万種のヒトタンパク質を搭載した大規模アレイまで、様々なプロテインアレイを開発し解析を行っている。プロテインアレイは、創薬ターゲット探索、薬剤標的タンパク質の特定やオフターゲット探索など、様々な創薬研究を加速する新しいツールであると期待している。
本セミナーでは、以上のような最新の無細胞技術、また11月に開催する技術講習会といった取り組みについて紹介する。
※講演内容等は変更する場合がありますので、ご了承ください。
膜タンパク質合成講習会のご案内
【開催日】
平成28年11月16日(水)~18日(金)
【参加費】
無料(交通費・滞在費は自己負担)
【定員】
15名程度(企業研究者を優先)
【会場】
愛媛大学プロテオサイエンスセンター 城北ステーション
【内容(予定)】
膜タンパク質合成実習
♦ リボソーム調整
♦ 膜タンパク質合成(重層法、透析重層法)
♦ プロテオリポソーム精製、合成確認
♦ 相互作用解析 (BiLIA)
講義・セミナー・技術相談
♦ コムギ無細胞系の概要
♦ 膜タンパク質合成とその応用
♦ 無細胞系を用いた化合物探索の最前線
その他
♦ 現地企業視察
♦ 交流会
膜タンパク質合成テストを受け付けます。
事前にご準備いただいた参加者持ち込みのプラスミド鋳型を用いた膜タンパク質合成テストを受け付けます。実習時に,関心のある膜タンパク質の生産効率を研究者ご自身の目で確認していただけます。
コンストラクトの内容に関しては当方は全く詮索いたしません。
希望者は参加申し込みの際に合成テスト希望の旨をお伝えください。後日,専用プラスミドベクターの送付とコンストラクト作製の説明について担当者より連絡を差し上げます。コンストラクト作製にかかる時間をご考慮の上,お早めにお申し込みください。【9月30日 締切り】
参加申込
膜タンパク質合成講習会の申し込みは締め切りました。
多数のお申し込みありがとうございました。
公開講演会
【開催日時】
平成28年11月17日(木) 15時30分から17時15分
(受付は15時から)
【会場】
愛媛大学 城北キャンパス 南加記念ホール[MAP]
【講師】
第一三共(株)研究統括部 主査・薬学博士 藤田 義文
博士号取得後、製薬会社にてゲノム創薬・HTSから薬理・申請までの研究を11年間経験(癌、免疫、泌尿器分野)。その後、各種アライアンス活動やTaNeDS、契約交渉に6年携わっている。
【講演内容】
オープンイノベーションによる新しい産学官共同研究のカタチについて、わかりやすくご講演していただきます。
また、講演後には、質疑・ディスカッションの時間を長めにとり、産学共同研究に関する現状や、オープンイノベーションを推進するうえでの問題点やその解決方法についてより深く考える場をご提供いたします。
多数の皆様のご来場をお待ちしております。
※講演内容等は変更する場合がありますので、ご了承ください。
※スケジュール等詳細につきましては、下記の案内をご確認ください。
参加申込
※記載された個人情報は、当シンポジウムの運営にのみ使用いたします。
※公開講演会で撮影した写真等は、広報で活用させていただく場合がございますのでご了承ください。
公開講演会の事前申込みは締め切りました。
当日受付も行いますので、事前申込されていない方は、直接会場にお越しください。
会場
第16回日本蛋白質科学会 会場
- 会場:福岡国際会議場 展示ホールC・D ブース番号 A-77–>
- 住所:〒812-0032 福岡市博多区石城町2-1
BioJapan2016 会場
- 会場:パシフィコ横浜 展示ホールC・D ブース番号 A-77–>
- 住所:〒220-0012 横浜市西区みなとみらい1-1-1
膜タンパク質合成講習会 会場
- 会場:愛媛大学プロテオサイエンスセンター 城北ステーション
- 住所:〒790-8577 松山市文京町3番 [MAP]
公開講演会 会場
- 会場:愛媛大学 城北キャンパス 南加記念ホール
- 住所:〒790-8577 松山市文京町3番 [MAP]