開催報告
PIM2019 とことん科学!! ~実験で光るタンパク質を見てみよう!~
主に県内の中学生、高校生約130人が参加し、愛媛大学発の世界最先端の技術に触れました。 林秀則客員教授、遠藤弥重太特別栄誉教授及び坪井敬文教授が講演を行い、また林先生の指導のもと「無細胞タンパク質合成技術」を用いて蛍光タンパク質を合成する実験や電気泳動によるDNAを分析する実験にチャレンジしました。また、前回好評でした「クイズ&ディスカッションタイム」も行い、双方向のコミュニケーションを活かした、たいへん楽しい時間を過ごすことができました。
参加者の感想(抜粋)
・DNAのことは全然知らなかったけど、今回いろいろ知ることができて面白かった。
・タンパク質は薬にもなり、生活と深く関係していることがわかった。
・大学で学びたい内容だったので、とても興味深かった。受験勉強のモチベーションを上げるよい機会になりました。
・生物学が私たちの日常に多くの面で関わっていて、タンパク質なしでは生きていけないということに興味を持った。
・自分で合成したタンパク質が実際に光ったことがとても興味深く感じました。
講師の先生方からのコメント
参加者の皆様、お疲れ様でした。内容も濃く時間も長いので、大変だったかも知れません。 セミナーでお話した細かいことは忘れても構いません。 探求すること、不思議に思う気持ちを大切にしてください。興味を持った方は、ぜひ学習を続けてください。 またお会いできる日を楽しみにしています。クイズでは、こちらも楽しく皆さんとお話することができました。私たちにとっても貴重な体験でした。
セミナー当日の様子をご紹介します
林先生から、講演や実験の説明がありました。 | 実験1では、ひとり1個のキットを使って、タンパク質を合成してみます。 | クイズ&ディスカッションタイムでは、先生方の掛合いも見所です。 | ||
実験2では、大学生によるデモンストレーションの後、希望者が操作の体験しました。 | 休憩時間には、タンパク質について、イメージを伝える展示物やクラフトの配布を行いました。 | 解説では、ブラックライトを用いて、タンパク質ができたかどうかを確認しました |
開催概要
とことん科学 !! 実験で光るタンパク質を見てみよう
セミナー情報
プログラム
開催日:令和元年10月19日(土)
会場:松山市役所 本館11階 大会議室
- 12:30
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受付
【受付時間】12時30分から13時まで
- 12:45
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動画上映
15分
プロテイン・アイランド・松山についての紹介動画を上映いたします。 映像を見ながら、開会をおまちください。
- 13:00
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開会・挨拶
5分
主催者挨拶
- 13:05
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講演1・実験1
45分
林 秀則 (愛媛大学 名誉教授)
講演1:タンパク質を組み立てる 実験1:タンパク質を作ってみよう! - 13:50
- 休憩 10分
- 14:00
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クイズ&ディスカッションタイム
60分
遠藤 弥重太(愛媛大学 特別栄誉教授)
林 秀則(愛媛大学 名誉教授)
坪井 敬文(愛媛大学プロテオサイエンスセンター長 教授) - 15:00
- 休憩 10分
- 15:10
-
実験2・解説
60分
林 秀則(愛媛大学 名誉教授)
実験2:DNAを分析してみよう!
解説:実験1の解説 - 16:10
- 休憩 5分
- 16:15
-
質疑応答
15分
全体を通じての質疑応答 アンケート記入
- 16:30
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閉会
*実験の進捗状況によって、終了予定時刻を過ぎる場合があります。
*ご都合が悪い場合には、ご遠慮なくスタッフにお知らせください。
※講演内容等は変更する場合がありますので、ご了承ください。
実験
試験管の中でタンパク質を作ろう!
普通、タンパク質は生きた細胞の中でしか作られませんが、この反応を試験管の中で再現。小麦の胚から取ってきた成分にオワンクラゲの発光タンパク質の遺伝子のコピー(設計図)を加えます。実験操作は小さなチューブに2種類の溶液を加えるだけで、溶液の様子に変化がみられます。 この実験は平成25年度から高校教科書「生物」に掲載されています。愛媛大学発の先端研究が全国の高校教育に取り入れられ、教育関係者から歓迎と期待の声が上がっています。
DNAを分析してみよう!
DNAはタンパク質の設計図として働くため、タンパク質の働きや生命の仕組みを研究するときにはDNAを調べます。DNAを調べる方法にはいろいろな種類があり、研究室で毎日のように使われる簡単な方法もあれば、高価な機械を使って正確に調べる方法もあります。セミナーでは「アガロースゲル電気泳動」という方法を体験します。これは生命科学の研究者が、DNAを調べるために毎日のように使っている方法です。そして得られたDNAの情報と作ったタンパク質との関係を考えます。
講演
タンパク質を組み立てる
林 秀則(愛媛大学プロテオサイエンスセンター 客員教授)
生きた細胞の中では遺伝子に書き込まれた情報に従って正しくタンパク質が作られます。つまり遺伝子はタンパク質の設計図ということになります。遺伝子はデオキシリボ核酸(DNA)という物質で、どの生物も持っています。DNAがどのようなものか、そこからどうやってタンパク質が組み立てられるのか、実感してみましょう。
クイズ&ディスカッションタイム
遠藤 弥重太(愛媛大学 特別栄誉教授) 林 秀則(愛媛大学 名誉教授) 坪井 敬文(愛媛大学プロテオサイエンスセンター長 教授) 普通のクイズとはちょっと違います。 答えるのは難しいかもしれませんが、大丈夫! クリッカーを押すだけなので、気軽に挑戦してください。 先生方の解説もお楽しみに。
講演者
遠藤 弥重太
愛媛大学 特別栄誉教授 専門分野:タンパク質合成メカニズム ベースは翻訳機構の研究(DNA情報からタンパク質)
リボソーム研究,生物毒素の作用機構などの基礎分野研究で成果を上げ,現在はそれらを基盤としたバイオテクノロジー技術開発を進めています。 また、試験管内でタンパク質を合成する無細胞合成法の実用化に成功しています。 「生命科学からみた命」をテーマにディスカッションします
林 秀則
愛媛大学 名誉教授 専門分野:植物生理学 ベースは光合成研究
光合成研究の専門家で、植物や微生物の環境ストレス応答の機構および遺伝子操作によるストレス耐性の改変に関する研究を行っています。 また、高校生などを対象とした遺伝子組み換えの講義・実習を数多く実施しています。 「40億年前から現在、つながるDNA」をテーマにディスカッションします
坪井 敬文
愛媛大学プロテオサイエンスセンター長、教授 マラリア研究部門 部門長 専門分野:マラリアワクチンの研究 ベースは臨床医
マラリアワクチンの基礎研究で成果を上げ,現在は無細胞タンパク質合成法を基盤とした新しい時代のマラリアワクチンの研究を進めています。 このアプローチはマラリア撲滅のための新技術として注目されています。マラリア流行地と実験室を行き来しながら研究をすすめることを心がけています。 「松山から世界へ!」をテーマにディスカッションします
会場
会場
会場:松山市役所 本館 11F 大会議室
住所:〒790-8571 愛媛県松山市二番町四丁目7番地2
※駐車場がありませんので、公共交通機関をご利用ください。
交通アクセス
・伊予鉄道 市内電車
「松山市駅」から、「2番」もしくは「3番」に乗車
「松山市役所前」で下車(160円)(5分程度)
・徒歩
伊予鉄道松山市駅から徒歩10分、JR松山駅から徒歩15分
お問合せ先
松山市 産業経済部 地域経済課
TEL:089-948-6714
FAX:089-934-1844
その他
実験・講演は2018年度と同じ内容です。
クイズ&ディスカッションタイムは、ライブ感満載なので、同じものはありません。今年はどのようになるでしょうか !?